豊富なラインナップでお客さまの多様なニーズに対応
三菱UFJアセットマネジメントの商品開発
長引く低金利やNISA制度の後押しなどもあり、「貯蓄から資産形成へ」と投資を始める方が増えています。三菱UFJアセットマネジメントでは、幅広いお客さまのニーズに応えるべく、さまざまなファンドを開発、多彩な投資信託をフルラインナップで取りそろえています。三菱UFJアセットマネジメントの商品戦略や、商品ラインナップについて、商品開発担当者に話を聞きました。
三菱UFJアセットマネジメント 商品開発部 シニアマネジャー
佐藤
長期投資に適した、お客さま本位のファンドをラインナップ
投資信託は、他の金融商品と比べてどのような特徴があるでしょうか。
佐藤:投資信託は、一つの器の中で株式、債券、リート(不動産投資信託)など、さまざまな資産に投資することができる金融商品です。特徴は、複数の資産・銘柄に投資することでリスク分散でき、またそれが少額から始められること。しかも、運用を行うのは投資のプロであるという点です。個別株式への投資などと比べると比較的始めやすい商品と言えるのではないでしょうか。
三菱UFJアセットマネジメントの商品ラインナップの特徴を教えてください。
佐藤:当社では、投資家の多様化するニーズに応え、多彩な商品を幅広い販売網で提供しています。商品の品ぞろえにあたっては、原則として長期投資・分散投資による資産形成に資する魅力あるファンドの提供を目指しています。例えば、インデックスファンド。インデックスファンドとは、日経平均株価やNYダウなどの“指数”に連動した運用を目指す投資信託のことですが、株式指数に連動することを目指すファンドのみならず、国内外の債券やリートに関するインデックスファンドなどもラインナップしており、お客さまのニーズに合わせて商品を選択していただけます。加えて、自社で運用する特徴あるアクティブファンドや、外部の運用会社のリソースを活用したファンドなど、フルライン型で商品をそろえているのが特徴です。
三菱UFJアセットマネジメントが重視している「フィデューシャリー・デューティー」とは、どのような考え方でしょうか。
佐藤:「フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)」とは、資産運用を行う金融機関が投資家に対して負う責務を指し、例えば、お客さまに対して誠実であることや、商品やサービスの品質を追求することなどが具体例に挙げられます。当社では、お客さまから大切な資金を預かり、投資信託の運用を行っています。だからこそ、お客さまのためになる行動を取ることが重要だと考えています。お客さまから信頼を獲得し、当社の投資信託を長期でご愛顧いただけるように、お客さま本位の商品開発や運用を目指しています。
幅広いニーズに応える豊富な商品ラインナップ
どのような指針で新しいファンドを開発するのでしょうか。
佐藤:長期投資を念頭に置いて、長期的な資産形成に資する商品を開発しています。例えば、特定のテーマに関連するファンドを開発することもあるのですが、新しい技術や注目される産業は次々に生まれてきているため、話題になるテーマは頻繁に変化します。特定のテーマに関連するファンドを開発する際には、現在大きく拡大している市場・テーマに該当するかだけでなく、より長期的な目線で有望な投資テーマになるかをよく調査し、考えた上で商品の開発に臨んでいます。
例えば、IT化が進むと同時に拡大するサイバー攻撃などに対応するため、サイバーセキュリティへの社会的ニーズが高まりつつあります。そのようなことを背景に、サイバーセキュリティ関連企業に投資するテーマファンドを開発したこともあります。今、注目を集めている分野ではありますが、短期的な流行ではなく、今後の社会に欠かせない長期的なテーマだと考え、ファンドを組成しました。
また、お客さまのニーズがどこにあるのか探ることも大切です。例えば、グロース株重視(成長性重視)のファンドよりも割安感のあるバリュー株重視のファンドが人気という傾向があれば、そのような傾向・ニーズの変化なども鑑みて商品開発を検討します。
近年の投資家のニーズの変化やファンドのトレンドについて教えてください。
佐藤:近年のトレンドの一つとして、低コスト化が進んでいることが挙げられます。ファンドを購入すると、信託報酬や購入時手数料などのコストが掛かります。中でも、運用会社や販売会社に支払われる信託報酬は保有期間中、継続的に掛かる費用です。この費用が低ければ、運用益が出た場合には、お客さまの手元により多くのリターンが残ります。仮に運用成果が同じファンドがあったとしても、より信託報酬の低いファンドの方がトータルでのリターンは優位になります。
当社でも、低コスト化のニーズに応えるために、信託報酬が比較的低いファンドシリーズなどをラインナップに加えて、投資家の皆さまのニーズに対応しています。
信託報酬を下げると、運用会社や販売会社の利益率が下がるのではないでしょうか。
佐藤:確かにそのような側面もありますが、我々も裏付けなしに信託報酬率を引き下げているわけではありません。ご指摘の通り、信託報酬率の引き下げは当社や販売会社の収益の低下につながるため、簡単に行えることではありません。その上、運用や情報提供を含むさまざまなサービスのクオリティを担保するためには最低限のコストが必要です。サービスのクオリティを担保することは、お客さまに対してより良い商品をご提供するために必要なことであるため、慎重に議論を重ねて引き下げ対応を行っています。適切な信託報酬は、長期でお金を預けていただく立場として運用ビジネスの持続可能性を高めることにつながり、それがひいてはお客さまの利益にもつながるものと考えています。
また、信託報酬のような目に見えやすいコストの低下以外に、運用面での工夫を凝らすことで低コストを実現するなど、目に見えにくいコストの削減も着実に行っています。
長期投資を念頭に、クオリティが高い投資信託を提供
佐藤さんがお仕事をする上で、心掛けていることを教えてください。
佐藤:心掛けているのは、いかにお客さまに長く保有していただける商品を開発できるかということです。商品開発の醍醐味はファンド設計に一から携われることですが、クオリティの高い商品を提供するために、関係者と粘り強く交渉しながらファンドの組成業務を行っています。「お客さまにとって良いものを作りたい」という想いが強くなり、関係者間で意見が食い違うことも多くありますが、大切なお金を投資していただく投資家の皆さまに自信を持ってご提供できる商品となるように、関係者間で十分に議論を重ねることは重要だと考えています。
三菱UFJアセットマネジメントのお客さまや、投資を考えている方へメッセージをお願いします。
佐藤:「投資」と聞くと、株式の売買を思い浮かべ、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、投資信託は株の銘柄を自分で選ぶ必要がなく、少額から始められます。「NISA」などの税制優遇制度もあり、最近、投資信託は個人投資家にとってさらに身近な金融商品になっていると感じます。学校でも金融教育が取り入れられる中、いずれ社会の資産形成のインフラとなるような商品を作っていきたいと考えておりますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
ご留意いただきたい事項
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2023年2月