育児休業取得者座談会男性社員の育児休業が
「当たり前」の職場風土をつくりたい
(左)R 2014年入社 商学部卒 /
三菱UFJ信託銀行(出向中)
(中央)Y 2008年入社 法学部卒 /
商品マーケティング企画部
(右)S 2016年入社 経済学部卒 /
インデックス運用部
(上)S 2016年入社 経済学部卒 /
インデックス運用部
(中)Y 2008年入社 法学部卒 /
商品マーケティング企画部
(下)R 2014年入社 商学部卒 /
三菱UFJ信託銀行(出向中)
当社では2026年3月までに男性の育児休業取得率を100%にすることを目指し、さまざまな取り組みを行っています。育児休業(以下、育休)取得のメリット、取りやすい職場環境、自身にどのような変化があったかなどをテーマに、男性社員が話し合いました。
周囲の後押しで安心して育児に専念
- Y
- 第一子が生まれた6年前は、男性の育休取得はまだ珍しいもので私自身も取得しませんでした。その後同僚が取得するなど徐々に身近になり、第二子が生まれた2021年では、事前に会社から案内があり上司も協力的だったので、育休取得の準備がスムーズでした。
- S
- 2022年1月に子どもが生まれたのですが、出産の前後は配偶者出産休暇*を利用してサポートしました。同年4月に「男性の育休取得率100%をめざす」という明確な指針が会社から示され、育休取得を前向きに考えるようになりました。担当業務のことが気がかりでタイミングに悩みましたが、上司も周囲も快く背中を押してくれありがたかったです。
*出産の立会いや入退院の付き添いなどのために取得できる3日間の特別休暇
- R
- 2023年に第一子が生まれる予定ですので、妻の体力が回復するまで2カ月程度の育休を取ろうと考えています。3年前から三菱UFJ信託銀行へ出向中ですが、今の職場も経験者がいて取りやすい雰囲気ですし、上司からも背中を押してもらいました。育休先輩方にお聞きしたいのですが、育休中はどのような毎日でしたか。
- Y
- 会社との連絡はほとんど取っていません。子育てに没頭していたと言うより、余裕がなかったのが実態です。
- S
- 私も家事と育児のことしか考えられない期間でした。妻に一から教えてもらったおかげで、できることが増え、今後の分担についての話し合いもできました。
育休を経て業務の質とスピードが向上
- S
- 育休が終わり職場へ復帰してからは、仕事のスピード感が高まったと思います。早く帰宅することが優先事項になりましたから。
- Y
- 私も、仕事の前倒しや自分の手を離れた後でも周囲が進めやすい方法を一層意識したりするようになりました。そういった意味で、業務の質は高まったと思います。
- R
- なるほど。私も引継書を作っているなかで、属人化しがちな仕事をチームで平準化するという視点が大切だと感じています。ところで、育休中に奥さんから喜ばれたこと、役に立ったことはなんですか。
- Y
- 私の場合は、すぐに手助けができたことでしょうか。ちょっとした頼み事にもその場で対応でき、負担が減ったと言ってもらえました。
- S
- 一番感謝されたのは、自由に過ごす時間を作ってあげられたことです。私と子どもに留守番を頼んで安心して外出する妻の姿は、私にとっての自信にもなりました。
- R
- 気軽に頼める相手がそばにいること、任せられることが大事なんですね!
強い会社だからこそ、長期取得が可能
- Y
- 当社の育児支援制度は利用しやすいですよね。実際に1年を超える育休を取得する男性社員もいますし、分割で取れるのもありがたいです。
- S
- これから取得者が増え、期間もさらに長期化すると期待しています。子どもが2歳になるまでに再度分割取得できるので、私も家族や上司と相談してみたいと思います。
- R
- 今回私は2カ月の育休を取得しようと計画していますが、その背景には両立ができる前例を作りたいという気持ちもあります。今後のキャリアへの不安も特段ありません。入社して9年経ちますが、その間の2ヶ月いなかったとして今と何かが違っているとは思えませんから。
- Y
- 男性育休取得の促進は、企業の評価指標としても注目されていますよね。私自身、個人的な消費行動でも投資先としても、育児支援に積極的な企業を応援したくなります。従業員エンゲージメントやサステナビリティに対する関心は、今後さらに高まると思っています。
- S
- そうですね。私も、男性育休の制度や取得実態は一つの物差しになり得ると思います。私が就活生だったら特に意識するでしょう。しっかりした基盤や仕組みがあることの裏付けだと言えそうです。
- R
- 個人もSNSで発信できる時代です。社会的な評価によって企業の淘汰も進んでいくでしょう。しっかりした取り組みをする会社が評価され、結果的に投資も向かっていきそうですね。
- S
- 企業も自分自身も、「育児も仕事も頑張っているね」と周囲から見てもらえるように心掛けていきたいですね。
- R
- 今日は先輩方の話を聞くことができたので、自信を持って頑張りたいです。これからもより一層、当たり前に育休を取ることを誇らしく思える会社にしていきたいと思いました。