目標は
独自モデルによる
ファンド組成
戦略運用部 定量マルチアセット運用担当
経験と知識を総合的に活かす
経済学を専攻する中で、個人投資の活性化は日本のみならず世界経済の成長を促す大きなエンジンになり得ることを学び、人々の資産形成を手助けする資産運用ビジネスに魅力を感じるようになりました。中でも、当社の社風や社員の方の雰囲気と、私が研究室時代に大切にしていた「良い議論には、風通しの良さが必要」という理念に親和性を感じたことが入社の決め手です。
現在は、クオンツマルチアセットファンドの運用・パフォーマンス向上の検証を行うチームに所属しています。クオンツ運用とは、企業業績や経済指標などのデータを数理統計的に分析して導き出されたモデルに基づいて行う運用手法であり、さらには、リスク分散効果を高めるため、さまざまな資産に投資を行うのがクオンツマルチアセットファンドです。私は、運用オペレーションやモデルの改善立案、堅確な運用を維持するためのチーフファンドマネジャーの補佐、各国のマーケットにおける制度変更対応のほか、IT施策の立案・実行などを担当しています。担当業務が多岐にわたる中、学生時代に培った仮説検証のアプローチや、以前に所属していたインデックス運用部で取り組んだ運用手法高度化・パフォーマンス改善にかかる分析スキル、eラーニング等を活用して自発的に身につけたプログラミングスキルなどを駆使する日々です。


堅確性と挑戦のバランス
運用業務に携わる上で大切にしていることは、「堅確性」と「挑戦」のバランスです。お客さまの大切な資産を預かるという重大な責任のもと、堅確な運用を維持しつつもアクティブファンドとしての付加価値を創出するためには挑戦も重要です。
当社には、いわゆる売れ筋商品が多数ありますが、十分にお応えしきれていないニーズは未だ存在します。2024年にリリースした新ファンドの組成では、「お客さまが安心して生涯持ち続けられるファンド」をテーマに、商品提供価値の活発な議論や関係部との綿密な調整、新しい運用手法の検討などを行い、幾度もシミュレーションを重ねながら「お客さまに良い商品を届ける」というファンドマネジャーの原点を再認識できました。


専門性を極めたい
世界情勢・経済動向・相場環境の変化は目まぐるしく、新しい局面に行き当たることは多々あります。だからこそ、学術的な理論・多様なデータを組み合わせ、実運用に落とし込んでいくプロセスは、マーケットにクオンツ分野で挑むことであり、お客さまの資産形成、ひいては社会全体を縁の下から支える資産運用会社の一員として、やりがいと責任を感じます。
現在担当している業務に携わるようになってから2年ほどが経ちますが、チームのメンバーをはじめ周囲の皆さんの専門知識、分析力、リサーチ力にはまだまだ及びません。実務や自己研鑽、チームで取り組んでいるデータサイエンス研究会等の機会を積極的に有効活用し、クオンツ分野におけるスペシャリストとして専門性を磨いていくこと。そして、自分の研究が評価を得られた暁には、独自モデルを完成させ、新ファンドとして世の中に新たな価値提供をすることが今の私の夢であり目標です。



