私が所属する法人投資家営業部は、当社が扱うさまざまな商品・サービスごとに担当がわかれています。私が担当する商品は、ETF（上場投資信託：Exchange Traded Fund）シリーズ「MAXIS」です。ETFとは、日経平均株価やNYダウなどの特定の株価指数に連動する運用成果をめざして運用される投資信託のひとつです。株式と同じようにリアルタイムで売買できたり、比較的低コストであるというメリットを持つ商品になります。ETFという商品は、社会的にも大きなインパクトを与えるとともに、相応の責任を伴います。それだけに株式会社の上場と同様に、新ファンドの上場時には東証でのセレモニーが開かれるほどです。私が担当する具体的な業務は大きく分けて２つ。ひとつは、世の中のニーズに合った新商品の組成。そしてもうひとつは、商品自体の認知度向上を目的とした露出拡大の施策立案と実行です。新聞・雑誌への記事掲載や投資家向けセミナーも積極的に行っています。最近では、シンガポールで開催されたカンファレンスにも出席し、海外投資家とのコンタクトも図っています。

では、私の仕事の面白みはどこにあるのか。きわめて単純化してお伝えするなら「自分でつくった商品を、自らがマーケットに働きかけることで認知度を上げ、残高拡大に貢献できる」ということ。足下拡大傾向にある国内ETF市場ですが、個人・海外投資家の認知度はまだまだ低いと言わざるを得ません。流動性の低さや商品ラインナップの偏りなど、ETF業界全体の問題点もまだまだあります。こうした課題を正面から受け止め、解決していくためには何が必要なのかということを関係部署や販売会社各社と協議しながら考え、実践していくことに大きな手応えを感じています。現在の残高ベースでは、私たちは業界トップではありません。だからこそ、いつかは業界をリードできる存在になるという気概を持って日々の業務に取り組んでいます。

私自身の短期的な目標は、当社のETF商品の成長に貢献していきたいということ。そして私がETF商品を担う意義を、社内外に認めてもらえるように努力していきたい。そのためにも、今までにはない新たな施策を考え、果敢に実行していきたいと考えています。中長期的な目標としては、いつかは運用業務を担当したいと考えています。その後、運用部門でキャリアを築いていくのか、あるいは運用の知識・経験を生かして営業現場に戻るのか。そこは現段階では決めることはできませんが、幅広い観点から会社全体の成長に繋がる人材になりたいと思っています。就活時から、若手社員の意見をよく聞いてくれる会社という印象はありました。そのイメージは現在も同じです。むしろ、想像以上に若手社員に重要な仕事を任せてくれるという感じです。このことは、入社数年目でETFという戦略的商品に携わることができているという事実から証明できると思っています。